時間
第3章
12月。
もうすぐ始まる学期末試験の勉強と受験勉強に忙しいながらも、おばあちゃんが入院してから、行ける日は極力お見舞いに行くようにした。
なぜ、突然お見舞いに極力行こうと思ったのかは分からないけど、行かなければならない気がしたんだ。
「おばあちゃん、来たよー。」
学校帰り。
塾の時間までまだ余裕があったから、お見舞いに来た。
「あ……。」
「何?お水?」
おばあちゃんは、言葉が話しにくいらしく、あー、とかうー、とかしか言えなくなった。
髪も、副作用で抜け落ち、いつも帽子を被っている。
そして、結構頻繁にお見舞いに来ているからか、おばあちゃんが何を言いたいか大体分かるようになったし、水の飲ませ方も上手くなった。
「新しいパジャマ、入れとくね。」
水を飲ませ終え、お母さんから頼まれたパジャマを棚に入れる。
おばあちゃんの方を見ると、いつの間にか眠っている。
「おやすみ……。」
そう言って、私はそっと病室から出て行った。
もうすぐ始まる学期末試験の勉強と受験勉強に忙しいながらも、おばあちゃんが入院してから、行ける日は極力お見舞いに行くようにした。
なぜ、突然お見舞いに極力行こうと思ったのかは分からないけど、行かなければならない気がしたんだ。
「おばあちゃん、来たよー。」
学校帰り。
塾の時間までまだ余裕があったから、お見舞いに来た。
「あ……。」
「何?お水?」
おばあちゃんは、言葉が話しにくいらしく、あー、とかうー、とかしか言えなくなった。
髪も、副作用で抜け落ち、いつも帽子を被っている。
そして、結構頻繁にお見舞いに来ているからか、おばあちゃんが何を言いたいか大体分かるようになったし、水の飲ませ方も上手くなった。
「新しいパジャマ、入れとくね。」
水を飲ませ終え、お母さんから頼まれたパジャマを棚に入れる。
おばあちゃんの方を見ると、いつの間にか眠っている。
「おやすみ……。」
そう言って、私はそっと病室から出て行った。