時間
第2章
あの失恋からしばらくが経ち、夏休みに突入した。
あれから、私は自分の夢のためにもっと頑張ろうと改めて決意をし、今まで以上に勉強をした。
そんなある日のこと。
「あれ、お母さん、何してるの?」
いつものように塾から帰ってくると、おばあちゃんの部屋で何やらゴソゴソしているお母さんの姿を見つけた。
「んー、ちょっとね……おばあちゃんの入院の準備。」
お母さんは、大きな旅行用のバッグに衣類などを入れながら言った。
「え、おばあちゃんどっか悪いの……?」
「大丈夫よ、心配しなくても。でもとりあえず検査入院ってことで、今日から入院になったの。で、これはまた明日持っていくやつ。」
「そう、なんだ……。」
「まぁ、あんたは心配しなくていいから。それより、勉強頑張りなさいよ?」
荷物を詰め終えたお母さんは、腰をトントンと叩きながらそう言うと、おばあちゃんの部屋から出て行った。
「……。」
私は、おばあちゃんのいない部屋を眺めながら、なぜかモヤッとした。
この日からずっと、こんな気持ちのままだった。
それが何なのかが分かるのは、もう少し先のことだった……。
あれから、私は自分の夢のためにもっと頑張ろうと改めて決意をし、今まで以上に勉強をした。
そんなある日のこと。
「あれ、お母さん、何してるの?」
いつものように塾から帰ってくると、おばあちゃんの部屋で何やらゴソゴソしているお母さんの姿を見つけた。
「んー、ちょっとね……おばあちゃんの入院の準備。」
お母さんは、大きな旅行用のバッグに衣類などを入れながら言った。
「え、おばあちゃんどっか悪いの……?」
「大丈夫よ、心配しなくても。でもとりあえず検査入院ってことで、今日から入院になったの。で、これはまた明日持っていくやつ。」
「そう、なんだ……。」
「まぁ、あんたは心配しなくていいから。それより、勉強頑張りなさいよ?」
荷物を詰め終えたお母さんは、腰をトントンと叩きながらそう言うと、おばあちゃんの部屋から出て行った。
「……。」
私は、おばあちゃんのいない部屋を眺めながら、なぜかモヤッとした。
この日からずっと、こんな気持ちのままだった。
それが何なのかが分かるのは、もう少し先のことだった……。