超能力者(エスパー)少女探偵団【ムーサ】
小さな犯人
そして、そんなこんなで学園長室の前についた。
「再び、しっつれーしゃーす!」
「失礼します、園森と桜庭です」
「「しつれぇ〜しまぁ〜す!」」
園森、私、竜太くんと花ちゃんの順で学園長室に入る。
中には既に、学園長先生と浜宮先生と三上先生がいた。
割れた壺はもう片付けられたみたいだけど、細かい破片が落ちてたら危ないからか、ビニールシートが敷かれている。
「犯人分かったんで、報告しに来やした~」
ヘラヘラと気の抜けた口調で、園森が三人の先生に報告する。
「えぇ?!嘘でしょ、こんな短時間で……?」
浜宮先生が、口元に手を当てて驚く。
まだ園森のマインドコントロールが効いてるのか、もう先生達は誰も私達が授業をサボってることを疑問に思ってないみたいだった。
「あぁ、でも良かった。その推理が正しいなら、僕達の疑いが晴れるんだね!」
三上先生もほっと息を吐いた。