超能力者(エスパー)少女探偵団【ムーサ】
「感じ悪ぃ、こえー……」
ボソッと斜め前の席の男子が呟いた瞬間。
スコオオーーーン!!
黒板消しが飛んできて、男子の額に当たった。
「!!??」
男子は額を抑えながら混乱してる。
「一つ、言うの忘れてたな。あたし、三日月学園の特殊能力クラスに入ってた超能力者だから。またあたしがむかつくようなこと言ったら、次は教壇飛ぶから。なんならその汚ぇ言葉しか吐けねぇ声帯、外してもいいんだぜ?」
左眼を紅くしたまま、園森はニヤリと笑った。
「……」
クラスの皆も、私も、暫く驚きと衝撃で動く事が出来なかった。
☆
突然の出来事にショックを受けつつ、私はホームルームが終わったあと、文芸部室に戻った。