吹恋
「やっぱ此処か・・・。藤男泣いてたでしょ?
誰にも言えないこと・・・?言えない事じゃ
ないなら相談して・・・うちら友達でしょ!!」


俺は嬉しかった。また涙が溢れ出してきた。


「入学式のこと・・・ずっと笑われてたのが
きつかった・・・んだ・・よ」


「ごめんね?もう笑わないから!!」


俺達の距離は、確かに縮まった。親友へと・・・。


あと一つ泣いていた理由があるとするなら
「大阪弁の人がやさしかったから」
だと思う・・・。
なぜ泣いてしまったのだろう・・・。

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