押してダメでも押しますけど?
打ち合わせは大成功だった。
「凄い楽しかったです!!」
そう、相手の担当者が私と同い年の女性で、しかも彼女も『魔法戦士リノア』の大ファンだった。
リノアの相手役の男の子がかっこいいだの、実は、リノアより敵キャラのセイラのほうだ好きだっただので大盛り上がり。
副社長を含める周りの男性社員がどん引きする様なテンションで打ち合わせが進み、結果上手く行った。
先方の佐々木さんとは今度、一緒に飲みに行く約束までしてしまった。
帰りのタクシーでまだテンションが下がらない私を見て、副社長が苦笑する。
「立川さんもオタク気質だったんだね。」
「へ?」
「いや、アニメが好きとか意外だなと思って。」
「だって、小学校の時の話ですよ?誰だってハマったアニメの1つや2つありますよ。」
「まぁ、そうなんだけどさ・・・」
「なんですか?」
「いや、小学校の時にハマったアニメの話で大人になっても盛り上がれちゃう立川さんだから、あいつらも懐くのかなって。」
「あいつら?」
「会社の連中だよ。」
「?」
意味が分からず首を傾げると、副社長は苦笑しながら教えてくれた。
「前は、俺が社長秘書もかねてたんだ。でも、自分の仕事が忙しくてさ。
社長のことまで手がまわらない。
そこで、秘書を雇う事になったんだけど、どの人も、他の社員と相性が悪くて・・・
そのうち、秘書の子が、社員にいじめられてるだのあることないこと社長に告げ口するようになって、結局やめる。ってのが3人ほどいたんだよね。
で、4人目に来たのが立川さん。」
「そうだったんですか・・・ん?じゃあ、今の太田川さんのことも・・・」
「うん。正直、またか・・・って感じだな。
あぁ、懐かしいなって思うくらい。」
「そうなんですね。」
「まぁ、今までで最悪な雰囲気であることには間違いないけどね。」
「今の社内の雰囲気悪過ぎますもんね・・・」
「まぁ、一番の原因は社長だろうね。」
「やっぱり、社長、機嫌悪いですよね・・・」
私がそう言うと、副社長は大きなため息をついた。
「凄い楽しかったです!!」
そう、相手の担当者が私と同い年の女性で、しかも彼女も『魔法戦士リノア』の大ファンだった。
リノアの相手役の男の子がかっこいいだの、実は、リノアより敵キャラのセイラのほうだ好きだっただので大盛り上がり。
副社長を含める周りの男性社員がどん引きする様なテンションで打ち合わせが進み、結果上手く行った。
先方の佐々木さんとは今度、一緒に飲みに行く約束までしてしまった。
帰りのタクシーでまだテンションが下がらない私を見て、副社長が苦笑する。
「立川さんもオタク気質だったんだね。」
「へ?」
「いや、アニメが好きとか意外だなと思って。」
「だって、小学校の時の話ですよ?誰だってハマったアニメの1つや2つありますよ。」
「まぁ、そうなんだけどさ・・・」
「なんですか?」
「いや、小学校の時にハマったアニメの話で大人になっても盛り上がれちゃう立川さんだから、あいつらも懐くのかなって。」
「あいつら?」
「会社の連中だよ。」
「?」
意味が分からず首を傾げると、副社長は苦笑しながら教えてくれた。
「前は、俺が社長秘書もかねてたんだ。でも、自分の仕事が忙しくてさ。
社長のことまで手がまわらない。
そこで、秘書を雇う事になったんだけど、どの人も、他の社員と相性が悪くて・・・
そのうち、秘書の子が、社員にいじめられてるだのあることないこと社長に告げ口するようになって、結局やめる。ってのが3人ほどいたんだよね。
で、4人目に来たのが立川さん。」
「そうだったんですか・・・ん?じゃあ、今の太田川さんのことも・・・」
「うん。正直、またか・・・って感じだな。
あぁ、懐かしいなって思うくらい。」
「そうなんですね。」
「まぁ、今までで最悪な雰囲気であることには間違いないけどね。」
「今の社内の雰囲気悪過ぎますもんね・・・」
「まぁ、一番の原因は社長だろうね。」
「やっぱり、社長、機嫌悪いですよね・・・」
私がそう言うと、副社長は大きなため息をついた。