押してダメでも押しますけど?
「社長、今日はコレを見ませんか?」
お風呂上がりのまったりタイム。私は、1枚のDVDを差し出した。
社長に任せていたら、多分今日もヒーローショーになってしまう。
「ん?『魔法戦士リノア』?
あぁ、今度S.A.Sとコラボするやつか。」
「はい。今日、ここに戻ってくる途中のレンタルショップで見つけて。
見た事ありますか?」
「いや、何となく話は知ってるけど、見たことはないな。
見てみようか。」
私は頷いて、DVDをプレイヤーにセットした。
「あかりは、これが好きなんだろ?」
「はい。」
「誠司が言ってた。
S.A.Sの担当者といつも大盛り上がりで打ち合わせしてるって。」
「副社長、そんなこと言ってたんですか!」
以外に口が軽いな副社長!
「いいじゃないか別に。仕事が楽しいのは良い事だ。」
「まぁ、そうですけど・・・」
「それより、ほら、早くこっち来いよ。始まるぞ。」
そう言って自分の座っている隣をポフポフと叩く。
そこに座れという意味ですか?
無言で問いかけると、社長も無言でポフポフし続けた。
ポフポフポフポフポフポフポフ・・・・
「手が疲れる。早く、ここ座って。」
仕方がないので、社長の隣に座った。
すると、社長がわずかな隙間をつめて来る。
「狭いですよ。」
睨みつけて抗議するも、社長は無視。
すると、テレビから懐かしいオープニングが聞こえて来たので社長から視線を外した。
それからは社長の存在もすっかり忘れDVDに夢中になった。
途中、社長が『飲み物のいるか?』とか『何か食べるか?』とか聞いてくれたような気がするけど、生返事を返したと思う。
結局DVDの1巻に収録されている4話を見終わるまで席を立つ事はなかった。
お風呂上がりのまったりタイム。私は、1枚のDVDを差し出した。
社長に任せていたら、多分今日もヒーローショーになってしまう。
「ん?『魔法戦士リノア』?
あぁ、今度S.A.Sとコラボするやつか。」
「はい。今日、ここに戻ってくる途中のレンタルショップで見つけて。
見た事ありますか?」
「いや、何となく話は知ってるけど、見たことはないな。
見てみようか。」
私は頷いて、DVDをプレイヤーにセットした。
「あかりは、これが好きなんだろ?」
「はい。」
「誠司が言ってた。
S.A.Sの担当者といつも大盛り上がりで打ち合わせしてるって。」
「副社長、そんなこと言ってたんですか!」
以外に口が軽いな副社長!
「いいじゃないか別に。仕事が楽しいのは良い事だ。」
「まぁ、そうですけど・・・」
「それより、ほら、早くこっち来いよ。始まるぞ。」
そう言って自分の座っている隣をポフポフと叩く。
そこに座れという意味ですか?
無言で問いかけると、社長も無言でポフポフし続けた。
ポフポフポフポフポフポフポフ・・・・
「手が疲れる。早く、ここ座って。」
仕方がないので、社長の隣に座った。
すると、社長がわずかな隙間をつめて来る。
「狭いですよ。」
睨みつけて抗議するも、社長は無視。
すると、テレビから懐かしいオープニングが聞こえて来たので社長から視線を外した。
それからは社長の存在もすっかり忘れDVDに夢中になった。
途中、社長が『飲み物のいるか?』とか『何か食べるか?』とか聞いてくれたような気がするけど、生返事を返したと思う。
結局DVDの1巻に収録されている4話を見終わるまで席を立つ事はなかった。