押してダメでも押しますけど?
それからは他愛もない話をして盛り上がった。
「ラーメンは何味が好き?」
「うーん・・・みそ味ですかね。」
「俺もみそ味好き。今から行くとこ、みそ味が美味いから。」
「本当ですか?楽しみです!」
帰りはちょっと渋滞に巻き込まれて、結局ラーメン屋に着いたのは7時前だった。
近くのパーキングに車を止めてラーメン屋まで歩く。
社長の家から10分ほどのそこは夕食時ということもあって混雑していた。
ちょっと待って中に入る。
カウンターに座ると、社長がメニューを差し出した。
「何にする?」
「みそラーメンにします。」
さっきの社長との会話を思い出していた。
「了解。おじちゃーん、みそラーメン1つとチャーシュー麺1つとチャーハンと餃子1つね。」
「そんなに食べるんですか?」
「え?あかりも食べるだろ?俺がアーンしてやるからさ。」
私は無言で首を横に振った。
「え?何で美味いのに?」
「じゃあ、自分で食べます。」
「ケチ!」
「ケチの意味がわかりません。」
社長は不服そうだが、ここは無視することにした。
「なんだ、あんちゃん、今日は可愛い子連れてるじゃねーか。彼女か?」
店主さんらしきおじさんに話しかけられる。
「いや、口説いてる最中。」
「ちょっと、社長?!」
さらりと恥ずかしいとこ言わないで欲しい。
「何だ、あんちゃん、社長さんだったのか?
そんじゃあ、こんな可愛い子を口説くのに、こんな店に連れて来ちゃ行けねーよ。」
おじさんが笑った。
「いいの。この子は、そんなこと気にする子じゃないから。」
「私が連れて来て欲しいって言ったんです。」
「何だ!そうなのか?それじゃあ、おじさんがおまけしとこう!」
そう言われて出て来たラーメンには、チャーシュー麺を頼んだ社長のより多くのチャーシューが乗っていた。
「ずるい!」
「当たり前だ!おじさんは。可愛い子には優しいんだ!」
「その意見には同意するけど、それでもズルい!」
社長とおじさんが笑う。
そんな2人はほっといて、ラーメンを食べる。
「美味しい!!」
思わず叫んだ私を見て2人が嬉しそうに笑う。
そう言えば、仕事に全く関係のない人と社長が話しているのって初めて見た気がする。
楽しげにおじさんと話す社長は、私が知っている社長より少し幼くて、その笑顔を可愛いと思ってしたまった。
「ラーメンは何味が好き?」
「うーん・・・みそ味ですかね。」
「俺もみそ味好き。今から行くとこ、みそ味が美味いから。」
「本当ですか?楽しみです!」
帰りはちょっと渋滞に巻き込まれて、結局ラーメン屋に着いたのは7時前だった。
近くのパーキングに車を止めてラーメン屋まで歩く。
社長の家から10分ほどのそこは夕食時ということもあって混雑していた。
ちょっと待って中に入る。
カウンターに座ると、社長がメニューを差し出した。
「何にする?」
「みそラーメンにします。」
さっきの社長との会話を思い出していた。
「了解。おじちゃーん、みそラーメン1つとチャーシュー麺1つとチャーハンと餃子1つね。」
「そんなに食べるんですか?」
「え?あかりも食べるだろ?俺がアーンしてやるからさ。」
私は無言で首を横に振った。
「え?何で美味いのに?」
「じゃあ、自分で食べます。」
「ケチ!」
「ケチの意味がわかりません。」
社長は不服そうだが、ここは無視することにした。
「なんだ、あんちゃん、今日は可愛い子連れてるじゃねーか。彼女か?」
店主さんらしきおじさんに話しかけられる。
「いや、口説いてる最中。」
「ちょっと、社長?!」
さらりと恥ずかしいとこ言わないで欲しい。
「何だ、あんちゃん、社長さんだったのか?
そんじゃあ、こんな可愛い子を口説くのに、こんな店に連れて来ちゃ行けねーよ。」
おじさんが笑った。
「いいの。この子は、そんなこと気にする子じゃないから。」
「私が連れて来て欲しいって言ったんです。」
「何だ!そうなのか?それじゃあ、おじさんがおまけしとこう!」
そう言われて出て来たラーメンには、チャーシュー麺を頼んだ社長のより多くのチャーシューが乗っていた。
「ずるい!」
「当たり前だ!おじさんは。可愛い子には優しいんだ!」
「その意見には同意するけど、それでもズルい!」
社長とおじさんが笑う。
そんな2人はほっといて、ラーメンを食べる。
「美味しい!!」
思わず叫んだ私を見て2人が嬉しそうに笑う。
そう言えば、仕事に全く関係のない人と社長が話しているのって初めて見た気がする。
楽しげにおじさんと話す社長は、私が知っている社長より少し幼くて、その笑顔を可愛いと思ってしたまった。