押してダメでも押しますけど?
宣言どおりに近くのコーヒーショップへ寄る。
自分の番が来るのを待っている間も、イライラが止まらない。
なんか、私ばっかりが振り回されてる気がしてならない。
「いらっしゃいませーご注文はお決まりでしょうか?」
「これください!」
メニューを指さす。
いつもはカフェラテしか頼まないのに、今日は新作の名前がちゃんと言えそうもないほど長くて甘そうなのを頼んだ。
会計を済ませて、受け取り口で商品を待つ。
「お待たせしました」
笑顔の店員さんから商品を受け取り、店から出て一口飲んだ。
「・・・・・あっま!」
思わず、飲み物の入った容器を見つめる。
そんなに大きいものを頼んだわけではないが、この大きさは厳しいかも・・・・
しかし、残すのももったいないので困っていると、後ろから声をかけられた。
「おーい!あかりー!」
振り向くと、スーツ姿の社長が立っていた。
「あれ?社長?どうして?」
「いや、あかりの言ってた新作が気になって。それ?」
私の手元を指さしながら言う。
「あ、はい。」
「おいしい?」
「あー・・・」
自分にはちょっと甘すぎると正直に言おうか迷う。
「ちょっと待ってて。俺も買ってくる。」
そういって、私の返事も聞かずに店に入って行ってしまった。
まぁ、社長だったらこれくらいの甘さ平気だろう。
ここで先に行くのも変なのでおとなしく待つ。
しばらくして、店から出てきた社長の手には、私がいつも頼むカフェラテが握られていた。
「ん、交換。」
「え?」
「俺が間違えて買っちゃったから、交換して。」
そういって私の手の中にあるやつを奪った。
「いや、それ私の飲みかけですよ!!」
私が止めるより早く社長が口をつける。
「今この瞬間から、これはあかり飲みかけじゃなくて俺の飲みかけだ!」
「・・・・・」
行きかう人にチラチラ見られる。大声で変なこと言うイケメン。
「だから、これ。」
カフェラテを私に差し出す。
「2つは飲めない。だから、これはあかりのだ。」
「ありがとうございます。」
「ん。行こうか。」
社長は満足そうに微笑むと前に進みだした。
間違えたなんて嘘だろう。きっと私の甘いと言ったのが聞こえてたんだ。
だから・・・
さっきまで感じていたイライラはどっかに行き、何だかむず痒い気持ちで社長の後を追った。
自分の番が来るのを待っている間も、イライラが止まらない。
なんか、私ばっかりが振り回されてる気がしてならない。
「いらっしゃいませーご注文はお決まりでしょうか?」
「これください!」
メニューを指さす。
いつもはカフェラテしか頼まないのに、今日は新作の名前がちゃんと言えそうもないほど長くて甘そうなのを頼んだ。
会計を済ませて、受け取り口で商品を待つ。
「お待たせしました」
笑顔の店員さんから商品を受け取り、店から出て一口飲んだ。
「・・・・・あっま!」
思わず、飲み物の入った容器を見つめる。
そんなに大きいものを頼んだわけではないが、この大きさは厳しいかも・・・・
しかし、残すのももったいないので困っていると、後ろから声をかけられた。
「おーい!あかりー!」
振り向くと、スーツ姿の社長が立っていた。
「あれ?社長?どうして?」
「いや、あかりの言ってた新作が気になって。それ?」
私の手元を指さしながら言う。
「あ、はい。」
「おいしい?」
「あー・・・」
自分にはちょっと甘すぎると正直に言おうか迷う。
「ちょっと待ってて。俺も買ってくる。」
そういって、私の返事も聞かずに店に入って行ってしまった。
まぁ、社長だったらこれくらいの甘さ平気だろう。
ここで先に行くのも変なのでおとなしく待つ。
しばらくして、店から出てきた社長の手には、私がいつも頼むカフェラテが握られていた。
「ん、交換。」
「え?」
「俺が間違えて買っちゃったから、交換して。」
そういって私の手の中にあるやつを奪った。
「いや、それ私の飲みかけですよ!!」
私が止めるより早く社長が口をつける。
「今この瞬間から、これはあかり飲みかけじゃなくて俺の飲みかけだ!」
「・・・・・」
行きかう人にチラチラ見られる。大声で変なこと言うイケメン。
「だから、これ。」
カフェラテを私に差し出す。
「2つは飲めない。だから、これはあかりのだ。」
「ありがとうございます。」
「ん。行こうか。」
社長は満足そうに微笑むと前に進みだした。
間違えたなんて嘘だろう。きっと私の甘いと言ったのが聞こえてたんだ。
だから・・・
さっきまで感じていたイライラはどっかに行き、何だかむず痒い気持ちで社長の後を追った。