あのね、楓くん。*幼馴染との関係
机の備え付けの椅子に座ったままこちらを見てくる楓くん。
あたしは楓くんのベットの上で寝っ転がってる状態。
今あたし達がいるのは、楓くんの部屋だ。
「だって、楓くんはいつも睨んでるみたいな目つきなんだもん」
「それはムカつく要素が近くにいるからね」
「ひどいなー」
楓くんの返事にブスッとするあたし。
まぁいいや。と、笑ったあたしに楓くんは重たい溜息をつく。
…あ!
そうだった!
「楓くんに相談したいことあったんだよ!」
忘れてた。と、舌を出しててへぺろと言えば、嫌そうな顔をされた。
「ねぇねぇ!
あたしの相談聞いて!」
椅子に座ってる楓くんにズズズイッと近寄れば、身を引かれた。
「…なに」
嫌そうにしながらも聞いてくれる楓くんは優しい人。