あのね、楓くん。*幼馴染との関係
楓くん?
「ごめんなさい」
「あー…うん。まぁ、こうなるよね…」
あはは。と、元気なさそうに笑ってきた相手は、昨日あたしに告白してきた福なんとかって人だ。
「福なんとかくんの気持ちは嬉しいけど、昨日初めて知ったから」
ごめんね。と、また言えば、福なんとかって人はズコッとスベった。
「俺、福原だから。
…てか、昨日初めて知ったとかまじかよ…」
しゃがんでぐしゃぐしゃと髪の毛を掴んだ福原くん。
あたしもう帰っていいかな?
楓くんに終わったら報告してって言われてるんだよね。
「あの、」
「桂木さん!」
「は、はい!」
スクッと立ち上がって、いきなり苗字を呼んできた福原くんに返事をする。
「よければ俺と友達になりませんか!!」
ビシッと片手を出してきた福原くん。
…こういう時ってどうすればいいんだ?