また会う日まで〜約束〜
「そういえば先輩達って、好きな人とかいないんですか〜?」

私は新聞を書きながら、ふと思ったことを聞いた

「んー、いないなぁ。で・も小川はいるでしょ?」

乃亜先輩がニヤニヤしながら言う

「お、おい!」

「えー!!誰ですか誰ですか!!」

私は興奮気味に聞いた

「言わねーよ」

顔をリンゴみたいに赤くして言う

「教えてくださいよ〜!同じクラスですか⁉︎」

「…そう」

少しそっぽを向きながらこそっと答えた

「えー、ヒント!ヒントください!」

「出席番号が女子の1〜5の間!」

私達の学校は、男子と女子で出席番号が分かれてる

絞るのは簡単だった

「なるほど、、面白いですね〜」

「なんだよー」

アハハッ

またみんなで笑いだす

この、短い時間が楽しかった

みんながいて、楽しく笑って話して

この瞬間でさえも奇跡だと、かけがえのない時間だったと、なぜ気づけなかったのだろう

決して当たり前なんかじゃない

この小さな幸福に、なぜ私は気がつかなかったのだろう
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