また会う日まで〜約束〜

ツンッ!!

ガラガラガラッッッ!!

「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

生徒会室に、まぬけな叫び声が響く

しかし、その声は先輩ではなく、私の叫び声だった

「なっ、先輩なにするんですかぁ!!せっかく、自己最高記録に届きそうだったのにー!」

「ははっ!!さっきの仕返しだ!」

ニヤニヤした顔で先輩が言う

「んなっ!むーー、仕返しの仕返しです!」

ツンッ!

私は先輩のペンタワーを倒した

ガラガラガラガラッッッ!!

「うわっっっっっ!!」

「へっへ〜んだ!」

「あと1本で10本立てれたんだぞー!」

先輩がわざとらしく怒る

私が思い切り笑顔をみせると、先輩も笑った

「うしっ!もう一回…」

先輩が床に落ちたペンを拾い、一本目を立てようとした

すると…

「おーがーわ!!あんたの仕事は委員会報告書だけじゃないでしょ!!ほかにもほら!この資料まとめ!さっ、仕事やって!」

乃亜先輩が先輩に向かって怒る

私はニヤニヤしながら

「小川先輩〜ほらほら仕事しなくちゃダメですよ〜」

「はぁ!?んーー、すぐ終わらす!」

小川先輩は急いで仕事を始めた

早く、終わらないかな

「仕事しなくちゃダメですよ」なんて、言ったけど、ホントはもっと一緒にいたかった

素直になりたい

これほど、自分の天邪鬼な性格が嫌になったことがあっただろうか
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