離してなんてあげねえよ



「湊は死んだんだ。その事実は美嵩がどんな事をしても変わらないんだ」


「…………」



私は、ただ陽暮を見つめた



「美嵩、大丈夫だから」


「ひ…陽暮っ…」



私は陽暮の胸に飛び込んだ







今だけはこの人に頼る事を許して




今は誰かの胸がないと



耐えられないから





この突き付けられた真実に


1人じゃ耐えられないから…







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