離してなんてあげねえよ

決心




私は今、校長室にいる


目の前には校長



そして横には陽暮


やっぱり昨日の出来事は、校長先生に報告されていた


無論、言い訳なんてできない



「美嵩先生…あなたには失望しました」


校長が悲しげに言う



ずっとやりたかった教師という職場


叶ったけども、私はけじめをつけなければいけないから



「私、辞職します」


私がそう言うと陽暮は、目を丸くする



「陽暮君とキスしたのは本当です。なので、私は辞職します」


「美嵩先生は悪くない!!俺が勝手に先生を好きになったんだよ!」


「でも、私は湊君と付き合っていました」



私の言葉に校長先生はなんと…と、驚きの声をあげる







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