ミュンミュンゴシップ

敵視

電話を切って部室に戻ると、綾島さんらしき人がいた。

「ねぇ。もっとここをこうしたらいいんじゃない？」

なんだか、本格的に理系女子って感じの指示の仕方だな…

「あっ。美結ちゃん。お帰り。この人がさっき言ってた綾島小夜子だよ。」

綾島さんは笑顔で喋っていたところを無表情になってあたしを見た。

「えっ…と、初めまして。相澤美結です。」

挨拶しなかったらそれはそれで印象が悪いと思ったから咄嗟に挨拶をした。

すると彼女は笑顔になってあたしのところに来た。

「初めまして。綾島小夜子です。あなたが美結ちゃんね？みんなから話は聞いてるよ」

そんな感じで淡々と話を進められていたけれど、あたしはこの人とは仲良く出来ないと感じた。

なぜ足をずっと踏まれてるんだろう。

わざとではない。故意的にだろう。何故ならばかなりの力のかけ具合だ…