ミュンミュンゴシップ
そうして合コンはお開きとなった。

「美結ちゃんメアド教えて。」

帰ろうとしたとき吉野さんに話しかけられた。

「いいですけど、どうかしましたか？」

メアドを聞かれたとしても別に良いのだが聞きたい理由が分からない。

「いーや？特に理由なんてないよ。ちょっと美結ちゃんのこと気に入ったからね。今から別の店に行かない？」

気に入ったとか言われると意識してなくても意識しちゃう…

その上今まで女子校に通ってたから男性との接し方が全くもって分からないよ…。

そうしてあたしたちは別の店に移動した。

と言っても、バーとかに行けるわけもなく…

「なんかごめんね？こんなところで。」

やって来たのはとあるチェーン店の居酒屋…

まあ、ここなら何でも頼めるしね…

うん。ポジティブシンキング。

「まあ、さっきまで緊張してただろうし、あんまり食べれなかったんじゃない？好きなもの頼んでいいよ。奢ってあげるから。」

確かに緊張してたしあんまり食べれなかったな…

ここは甘えてちょっと食べちゃうか!!

あたしは忘れていた。

男性が「好きなもの頼んでいいよ。」と言う言葉の裏の意味を…
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