ミュンミュンゴシップ

紅茶をきちんとしたカップに入れて持っていく。そしてあたしは床に座る。

「今回お伺いしたのは吉野優一さんについてなのですが、相澤美結さんは吉野優一さんはご存知ですよね。」

男の人が喋りだす。この人は弁護士なのだろうか。

「はい。存じております。その前に名前を伺ってもよろしいでしょうか。」

そう言うと妊婦は睨みながら名乗った

「吉野 実祐希。吉野優一の家内です。」

やはりこの人が奥さん。妊娠してるなんて聞いてない。

「すいません。私は五十川ともうします。それなら単刀直入にお聞きします。貴女は優一さんが既婚者であることを知りつつ不倫関係を続けてきましたね？」

それも1ヶ月前に知った事ですけどね。

「はい。そうみたいですね。」

「他人事のように返事するとかどういう神経を持ってるわけ！？あり得ない！！私はちゃんと調べたの！！他人じゃないでしょ！？あなた自身でしょ！？」

そう実祐希さんは声をあらげて言う。

「吉野さん落ち着いてください。胎児のことを考えてください。そう言うことであなたは民法第709条の不法行為とみなされたため、損害賠償訴訟を起こしたいと思いやって来ました。」

なんだかややこしいことになってきましたね…。