にんじんは甘い、ピーマンは苦い
「この服着ろ」

バシッと声とともに私の顔に向かってきた袋

ブランドのお店の袋だ

「…え?」

オロオロしてる私に

「来週、誕生日でしょう?
私達、来週いないから、ちょっと早いけど
誕生日プレゼント
貰ってくれる?」

紀莉子さんは優しく説明した

「あ、ありがとうございます!!!」

ペコペコ頭を下げながら

時間がまずいので自室に戻る

袋を開けてみれば

びっくり仰天

「なに…これ…」

赤いスカート

フリフリのシャツ

お洒落なブーツ

「いくらかかったんだろう…」

嬉しいと言うか

申し訳ない…
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