にんじんは甘い、ピーマンは苦い


「…あーあ」

迷子になる女子1名

「もう、どこ行っちゃったのよ~」

じわりと涙が浮かぶ

上手く馴染めなくて、3歩後ろを歩いてた私

そこに、中国人やら韓国人のたくさんの観光客乱入

私と、前を歩くひかりと男子達の間を遠慮なく横切る

最後のひとりが通り過ぎた時

もう、みんなの姿は見えなかった

話に夢中になってる彼女らは

私が迷子になってることさえ、気づいていないだろう

あーあ

こんなはずじゃなかったのにな……
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