にんじんは甘い、ピーマンは苦い
「なっつ~!!!」

机に座って本を読んでいたら、登校したばかりのひかりに抱きつかれる

「く、苦し…」

「なんで勝手に帰ってるの!!
心配したじゃない!」

え~んって泣くふりをするひかり

「…あ、忘れてた」

違う、忘れていたわけではない

スマホが水没した私には、ひかりに連絡する手段が無かったのだ

「もぉー!」

気がつけば、ひかりは他の友達のところへ行っていた
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