にんじんは甘い、ピーマンは苦い
ヒロの妹は、なつと同じ年だったが、病気があるらしく、見たことがなかった

その日も普通の日だった

いつもと同じように公園に遊びに行って

飽きるまで遊んで

遊び疲れて帰ってる時だったんだ

プーーーー

どこからか鳴り響くクラクション

クラクションを鳴らしている車は、俺らをめがけて

いや、ヒロとなつをめがけて突っ込んできた

俺は咄嗟に紀莉子を抱きしめた

もしかしたら、この選択が間違っていたのかもしれない

なおっぺは、弟の翠を庇う

取り残されたヒロとなつ
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