にんじんは甘い、ピーマンは苦い
それからは、熱が少し下がったため、リビングに居た

「あら、懐かしい人達ねぇ…」

目に涙を溜めながら、お母さんは微笑んでた

リビングで、ヒロくんのこと、あの日の後のこと

全て聞かされた

私はずっと、翠の膝の上にいた

泣きそうになる度、翠が私の頭を撫でるから

その暖かささえも嬉しくて、涙が止まらなくなった
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