ラヴ・ラヴァーズ・キス
冷たい凍てつくような視線。

拒否

嫌悪感

それしか感じなかった。

私の平常心は、もうどっかに投げ捨てられ、

思わず僅か後方にいるはずの母に縋るように後ずさった。

彼が、部屋を出て行って、扉が閉まる前に義父が言った。

「参ったな、こんなはずじゃなかったのに。」

・・・

と。

いいますと?

どういうおつもりだったと・・・?

「悠人さん・・・再婚、息子さんたちは・・・。」

「いや、違うんだ!」

いやいやいや・・・

何も違わないでしょうよ・・・これ、絶対に歓迎されてませんよね?

「ごめんね瑞葉ちゃん、嫌な思いをさせてしまって・・・。」

「は、あ、いえ。私は・・・。」

ま、私は良いんですけど・・・

良くないけど、けど、まぁ、どうでも良いんですけどね・・・

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