ラヴ・ラヴァーズ・キス
「とにかく、座って、ほら、ゆっくり食事しながら、さっきの事を弁解させて欲しい。」

途切れ途切れに言う、義父のその言葉には明らかな焦りを感じる。

当然といえば当然だよね。

まさかの母も、承諾はしまい。

ここは、仕切り直しをお願いしたい感じだよ。

だって、あんな兄はいらないし。

こんな弟もそんな妹も、正直望んでません。

想像してた、といってもそれほど具体的な兄弟像があったわけじゃないけど、これはダメでしょ?

ダメだよね?

母よ!
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