コイビト以上?




まだ部屋も決まった訳でもないし

契約したわけでもないけど


少しずつ荷物をまとめる




女の一人暮らしにしてはそこまで荷物が多くないから家具さえ動かせばなんとか…





「あ、桐矢だ」







葵の携帯が鳴った



着信の主は、桐矢くん



桐矢くんは附属の大学には行かず
美容師になるために専門学校へ進学する

って言ってたな






春から少し離れてしまう





「桐矢くん?何だって?」

「桐矢の送別会だって、明日
なんで主役が自ら集合かけてんだって話だよな」





桐矢くんの送別会か…


明日行けたら内見って思ってたんだけど

別の日かな…



「行ってきていい?」

「え、何でわざわざ聞くの?いいよ全然」

「いやー…なんとなく」



< 34 / 89 >

この作品をシェア

pagetop