Hazy moon night
プロローグ─自分嫌い─
自分の嫌いなところなら 山ほどあるのに

好きなところなんて ひとつも見当たらない



なんの取り柄もない つまらない僕

自分の事が嫌いな どうしようもない僕



それなのに君は いつでも

こんな僕のいいところを見つけて

大好きと言ってくれるんだ



僕自身が嫌いな僕を

どうして君はそんなに

好きでいてくれるんだろう?



なんの取り柄もない つまらない僕


可愛くて少し強引な 変わり者の君



君が僕にくれる言葉は

いつでも 甘くて優しい



それが嬉しいくせに 照れ臭くて

つい素っ気ない態度を取って

君をがっかりさせてしまう



僕はこんな僕が嫌いだ



だけど君が好きだと言ってくれるなら

こんなつまらない僕も悪くないかもって

君のおかげで 生まれて初めて思えたんだ



もっと素直に 君への想いを伝えられたら

僕は自分の事を 好きになれるのかな



いつもまっすぐな想いを伝えてくれる君へ


僕のありったけの気持ちを込めて



ありがとう


大好きだよ




< 1 / 651 >

この作品をシェア

pagetop