Hazy moon night
「…なんか食べに行く?」

ハヤテがわざと話をそらすと、メグミは急に立ち止まり、繋いだ手を強く引っ張った。

「わっ!…な、何?」

「…意地悪。」

「え?!」

「そんなに私とキスするの、嫌?」

少し目を潤ませ、悲しげに呟くメグミを見て、ハヤテは小さくため息をつき、優しく頭を撫でた。


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