Hazy moon night
(あれ?誰かいる…。先客?でも今日は部活もないはずだし…。)

よく見るとその女の子は、肩を小さく震わせ、時折しゃくりあげるようにしている。

(え?泣いてる…?どうしようかな…。)

少し迷ったものの、この時間は自分が自由に音楽室とピアノを使用する許可を得ているのだからと、ハヤテはピアノに向かった。

そして、ピアノの前に座り譜面を広げる。

「あのさ…お取り込み中、悪いんだけど…。」


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