Hazy moon night
(はぁ…自信ないな…。なんて挨拶しよう?名前と、年齢と、音大のピアノ科に通っている事と、それから…やっぱり、“メグミさんとお付き合いさせて頂いてます”とか言うのか?)

結婚の許可をもらいに行くわけでもないのに、初めて彼女の親に会うと思うと、どんどん緊張して顔が強張って行く。

(待ち合わせしてどっかに出掛ける事にすれば良かったかな…。)

夕べ二人で相談して決めたのに、今更“やっぱり出掛けよう”とも言いづらくて、ハヤテはそのまま歩き続け、緊張しながらメグミの家の前に立った。


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