Hazy moon night
「3年前…って、なんで知ってるの?」

「私、この学校受験しようと思ってたから、校内の雰囲気とか見てみたくて、文化祭に来てたの。」

「そうなんだ。」

ハヤテは、3年も前の事なのに自分の事なんかよく覚えているなと思いながら、譜面を片付ける。

「その文化祭の日にね、おしゃれしてイヤリングつけてたんだけど、いつの間にか落としちゃって…。それに気付いて探してたら、今度は友達とはぐれちゃって泣きそうになってたんだけど…。あの時、助けてくれたでしょ?」


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