Hazy moon night
「大事にしたいなんて、そんなにハッキリ言ってくれたのハヤテだけだよ。親にだって言われないのに。」

ハヤテはメグミを抱きしめて、何度も優しく頭を撫でた。

「偉そうな事言って、たいした事はできないかも知れないけど…。メグミを悲しませるような事だけはしないでおこうと思ってる。笑ってて欲しいし…。」

「ありがとう…。ハヤテ、やっぱり優しい。」

今まで見た事のない穏やかな笑みを浮かべるメグミを見て、ハヤテは胸の中が温かくなるのを感じた。

(オレ、少しは素直になれたのかな…。)



< 200 / 651 >

この作品をシェア

pagetop