Hazy moon night
「…ああ、なんか困った顔して何か探してる女の子がいて…。あれ、君?」

「うん。あの時はありがとう。」

「いや、たいした事は…。」

逆にお礼を言われて、ハヤテは照れ臭くなる。

「一緒になってイヤリング探してくれて、友達と会えるまで一緒にいてくれて、すごく心強かったし、嬉しかった。お礼言おうと思ったらもういないし…あの後、探し回ってたら体育館でピアノ弾いてるの見つけて。」

「そうなんだ。」

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