Hazy moon night
「同じ先生だったんだね。この間、駅で学生証拾った時、この人だ!!って思ったんだけど見失っちゃうし…。でも、会えて本当に良かった。ずっと会いたかったから。」

「え?ああ…そう…。」

(そんな事言われたの、初めてだよ…。)

妙に照れ臭くなったハヤテは、譜面をしまったバッグを手に立ち上がる。

「とりあえず、出ようか。もう随分時間過ぎちゃったから。」

「あ、ごめんなさい。」

女の子も慌てて鞄を手に取り、一緒に音楽室を出た。


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