Hazy moon night
「ハヤテだって本当は…。」

「本当は、何?」

「……何もない。」

「言いたい事はちゃんと言って。オレは言葉もなく気持ちが読めるほど器用じゃないから。メグミの気持ちがわからないと、オレもどうしていいかわからないよ。」

ハヤテが優しく話し掛けると、メグミは少し唇を噛みしめた後、小さな声で呟いた。

「……自分でもどうしていいかわからない。」

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