Hazy moon night
ゆっくりと歩きながら、ハヤテは静かに語りかけた。

「オレはメグミが好きだから会えるのはもちろん楽しみだし、一緒にいたい。メグミが同じように思ってくれてるのも、すごく嬉しいよ。けど…そのせいでメグミに後悔して欲しくないんだ。あの時もっと頑張っておけば良かったとか…後で気付いたってどうにもならないから。」

メグミは黙ったままハヤテの話を聞いている。

「メグミの受験が終わって学校が休みになったら、一緒にどこかへ行こうよ。いつもは行けないような少し遠い場所でも、メグミの行きたい所でいいよ。」

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