Hazy moon night
メグミはハヤテにギュッと抱きついて、胸に顔をうずめた。

「私はハヤテに触れて欲しい…。心だけじゃなくて…体も全部、早くハヤテのものにして欲しい…。ハヤテが大事にしてくれてるんだって、わかってるよ。でも、私は…。」

どこか思い詰めたようなメグミの声に、何かあったのだろうかとハヤテは思う。

「でも、何?」

ハヤテが尋ねると、メグミはうつむいて唇をかみしめ、黙り込んでしまった。

(まただ…。)

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