Hazy moon night
「ハッキリしてるんだ。」

「嘘ついてもしょうがないから。」

「普通、女の子が泣いてたら、優しい言葉のひとつでも掛けて慰めるんじゃないの、男の人って。」

「…あいにくオレは、男としてのそんなスキル持ってません。他を当たって下さい。」

キッパリと言い切るハヤテに、メグミは嬉しそうに笑った。

「ハヤテ、正直だよね。嘘つかない。」

「口がうまくないもんで。」


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