Hazy moon night
「弾きたい曲を作ればいいじゃん。」

「なるほどな…。考えた事もなかった。」

他のメンバーたちも、ハヤテとショウタの話に興味津々の様子だ。

「ハヤテくんはピアノやり始めて長いの?」

「物心ついた時には弾いてたから。あ、ハヤテでいいよ。」

今まであまり積極的に友達を作らなかったハヤテは、ショウタ以外の人に“ハヤテ”と自然に呼ばれる事がなかった。

(普通に名前で呼ぶんだな。メグミは最初から当たり前みたいに呼び捨てだったけど…。)

< 375 / 651 >

この作品をシェア

pagetop