Hazy moon night
父親に頭を撫でられるのなんて、何年ぶりだろう?

もう子供じゃないのに、少し嬉しいような、妙にくすぐったい気持ちになる。

「ハヤテ、オヤジの代わりにオレんとこ来るか?」

「代わり?」

和泉の言葉の意味がよくわからなくて、ハヤテはなんの事かと首をかしげた。

「チーちゃん、代わりはないだろ?」

「あぁ、そうだな。代わりじゃなくて、ハヤテはハヤテだ。タカさんにもハヤテにも、代わりなんていねぇもんな。」

「はぁ…。」

(メグミみたいな事言ってるな…。)


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