Hazy moon night
お気に入りのプリンを、不安になるほど好きになり過ぎた君へ
「じゃあ、そろそろ行くよ。」

ハヤテが時計を見て立ち上がると、メグミは少し寂しそうな目でハヤテを見上げた。

「もう…?」

「ごめんな。」

メグミはノートの上にシャーペンを置いて立ち上がり、ハヤテの手を握って少し拗ねたように目を伏せた。

「バンドの練習…忙しい?」

ハヤテはメグミの肩を抱き寄せて頭を撫でた。

「うん。でも今度のライブまでだし。」


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