Hazy moon night
ハヤテはメグミからのメールを読みながら、どことなく違和感を感じた。

(ホントに行かなくていいって思ってる?)

いつもは少しでも長く一緒にいたいと言って甘えたり、会えないと寂しいと素直に言うのに、メグミがどこか無理をしているようで、ハヤテはいてもたってもいられなくなった。

(無理してるのは…メグミじゃないのか?)


“今から音楽室出る。
オレがメグミと一緒にいたいから行く。”


メールを送信してすぐに、ハヤテは急いで譜面を片付け、音楽室を出た。

電車を降りて、駅前のパティスリーでメグミのお気に入りのプリンを買い、急いでメグミの家へ向かった。


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