Hazy moon night
二人は玄関で抱き合ったまま、何度もキスをした。

「ピアノ…途中でやめて良かったの?」

「うん。自分のためだけに弾くピアノより…メグミといる時間の方が大事。」

ハヤテはメグミを抱きしめて髪を撫で、もう一度キスをした。

「でもごめん、そろそろ約束の時間だから行かないと…。」

「うん。来てくれてすごく嬉しかった。」

「プリン食べて、勉強頑張って。」

「ありがとう、ハヤテも練習頑張って。」

ハヤテが玄関を出ようとした時、メグミがハヤテの服の裾をつまんだ。


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