Hazy moon night
「ん…?」

「ハヤテ…先生に何か聞かれた?」

「知り合いかって聞かれたな。時々ピアノ聴きに来るって言っといた。付き合ってるとかは言わなかったけど…。」

「そう…。」

「何かまずかった?」

「ううん。」

メグミは小さく首を横に振って、ハヤテの服から手を離した。

「今日はすぐに手ぇ離しちゃうんだ。」

「えっ?」

「いつもはなかなか離さないから。あんまりあっさり離されると、なんとなく寂しい気がするな。」


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