Hazy moon night
メグミはハヤテの胸に顔をうずめたまま、なかなか顔を上げようとしない。

メグミの肩が、上下に小さく震えている。

「メグミ…泣いてるの?」

「どうしよう…。ハヤテの事、好きになりすぎちゃったみたい…。」

「え?」

「離れたくない…。」

明らかにいつもとは違うメグミの様子に、ハヤテは困惑して首をかしげた。

「それ…どういう事?好きだから一緒にいるんだよ?何か困る事でもある?」

「……うん。好き過ぎて、困る。それに…ハヤテが私の事、こんなに好きになってくれるって思ってなかった。」


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