Hazy moon night
「なんだそれ。最初に好きになって欲しいって言ったのメグミだろ?確かに…オレもこんなに好きになるとは思ってなかったけどさ…。」

ハヤテはメグミの頬を両手で包んで上を向かせると、長い指で涙を拭って口付けた。

「オレもメグミの事好き過ぎて、困るかも。このまま置いて行けなくなりそう。」

「もう行かないと…ダメでしょ?」

「うん…。ホントにそろそろ行かないとな。メグミが手のひらに乗るくらい小さくなれたら、どこ行くのもずっと一緒にいられるのに。」

「さすがにそれは無理だよ…。」

メグミが笑うと、ハヤテは少しホッとして、メグミから手を離した。

「だよな。じゃあ、行くよ。」

「うん、気を付けてね。」



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