Hazy moon night
小さく手を振るメグミに見送られ、ハヤテは急いで待ち合わせのコンビニへ向かった。

(ヤバイ…。時間少し過ぎてる…。)

普段ハヤテは時間にきっちりしていて、待ち合わせに遅れた事などない。

むしろ、少し早めに着いて相手を待つくらいなのに、今日はメグミと離れ難くて、自分からメグミの手を取った。

(メグミのあんな寂しそうな顔見たら…離したくなくなっちゃうよ…。)

いつの間にかメグミ無しではいられなくなっている自分に気付き、ハヤテの胸にほんの少しの不安がよぎる。

でもそれは、まだ“気のせいかも知れない”で済ませられるほどの小さなものだった。





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