Hazy moon night
「チーちゃんは天の邪鬼だからな。しかし、ハタチは早いよな。」

「カミさんの腹ん中に子供がいたからな、ケジメってヤツか。いずれは一緒になりたいって思ってたのが、予定より少し早くなったってだけさ。」

ヒロはさらりとそう言って、ジンライムのグラスを傾けた。

「チーちゃんは今のハヤテより若い時に結婚して子供もいたって事か。」

タカマがステージの上でキーボードを弾くハヤテを見つめて呟くと、ヒロもタバコの煙を吐きながらハヤテの方を観た。

「カミさんの方が4つ歳上だし、しっかりモンだからさ。オレの歳はあんまり気にならなかったよ。タカさんだって結婚早かったんだろ?」

「そうだな。23で結婚して長男がもう24か…。早いもんだな。うちも姉さん女房だ。」


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