Hazy moon night
「自分の行きたい道を迷ったりあきらめたりするのを、彼女のせいにしなけりゃいいんだけどな…。」

ヒロはそう言ってジンライムを飲み干した。

ステージでは次のバンドが演奏の準備をしている。

「アイツ、将来どうすんだろうな。」

タカマが父親の顔でポツリと呟くと、ヒロはタバコに口をつけて、煙を吐きながら、楽しそうな顔で言った。

「やっぱ欲しいわ、あの才能。真面目なのに天然でおもしれぇしな。だけど、ハヤテをオトすのは難しいだろうねぇ…。」






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