Hazy moon night
「ハヤテ…?」

メグミが少し心配そうにハヤテの顔を覗き込んだ時、ハヤテはメグミの頭を引き寄せて、いつもより強引なキスをした。

キスの後、ハヤテはメグミを思いきり抱きしめて、いつもより強い口調で話す。

「メグミを誰にも取られないように遠くに行こうと思っただけ。ソウタにも、誰にも…他の男になんか、メグミは絶対渡さない。」

駅前の大通りほどではないとは言え、週末で人通りの多い往来でハヤテがそんな事をしたので、メグミは驚き戸惑っている。

「えっ…ハヤテ、酔ってる?」

「酔ってるかもな。でも、嘘じゃないよ。オレはいつもそう思ってる。」


< 463 / 651 >

この作品をシェア

pagetop